第189期 消費者大学講座報告
日時: 2025・3・6
テーマ 「食肉の需給動向と対策」
講師 農林水産省畜産局食肉鶏卵課 課長補佐 鶴田 征太郎氏
畜産専門官 佐藤 満美子氏
今回は、「食肉の需給動向と対策」をテーマに、「畜産・酪農に関する基本的な事項」から「畜産・酪農をめぐる情勢」と続く内容でした。
食肉の安定供給、価格安定のために生産・流通の現場ではどのようなことが行われているのか、また国の支援政策はどのようなものがあるのか?などの話もあり、食肉(牛肉・豚肉・鶏肉・鶏卵など)は、大変身近な食材なので、興味深く拝聴させていただきました。
(黒毛和種から褐毛和種へ)
和牛は4品種あり、病気に強い、大きく早く成長し、求める肉質になるように等、効率的に交配をして育てています。サシが入る肉質で、人気のある黒毛和種は現在では和牛全体の約97%を占めているとのこと。しかし最近では消費者の嗜好の変化に合わせて赤身で噛み応えのある褐毛和種や日本短角種の生産が増えてきていて子牛も黒毛和種より高く取引されているとのことです。
異常気象、経済、嗜好の変化、また数年前には新型コロナのパンデミックや政情不安など続き、食肉の需給や価格などに大きな影響がありました。また日本では高齢化や担い手不足などの問題もあります。しかし食肉の輸出も順調に伸びているとの話題もありました。
これからも食肉事情の動きを注意深く見ていきたいと思いました。