2024.06.06消費者大学講座・学習会 報告

2024/06/10(月)
2024・6.6  第189回 消費者大学講座・学習会 報告
テーマ 『沖縄の離島から考える持続可能なツーリズム』
講師  上妻(こうづま) 毅氏((一社)ニュー・パブリック・ワークス代表理事)

上妻毅氏は、沖縄振興・離島政策等を中心に各種プロジェクトや自治体支援業務に取り組んでいらっしゃいます。まずお話頂いたのは、沖縄の離島が抱える、観光地としての諸問題です。例として竹富島の人口約300人その他島々の住民を合わせて約4000人に対して、訪れる観光客は102万人余(令和元年)という数字を挙げて、医療や観光客が持ち込むゴミ処理、トイレ・水道などインフラの絶対的な不足があり、これからも豊かな自然の環境保全、島民が安心して暮らしていける経済の安定が続けられるのだろうかとのことでした。その問題に対して「訪問税」の導入を考え、現在は住民への説明などが行われており、賛否両論様々なご意見が寄せられているとのことでした。快適な生活、素晴らしい自然を守るための保全維持にはお金がかかることはわかります。訪問する人(島内への来訪者)がその一部を負担するのは当然と思う観光客も多いだろうと思います。
離島に限らず、有名な観光地、自然豊かな地方都市、また暮らしている街で、外国人観光客を多く見かけます。活気が戻り経済的にはありがたいことです。しかし国や言語、風習が異なる人たちと共存していくには受け入れ側にもかなりの理解と努力が必要だと思います。外国人観光客がこれからも増えていくのか?入国制限をしていくのか?街に暮らす人間への影響などは私たちの身近な問題として考えていきたいと思います。
*今回は、来室参加のみ講座とさせていただきました。少人数でしたが、お話の途中からも質疑応答がはじまり、講師との距離も近く、とても有意義な時間を共有できました。


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